ブラッド・ピットが魅せるルイ・ヴィトンの真骨頂:レトロとモダンの融合<ヴェネツィア国際映画祭>


(C)LOUIS VUITTON

【WHO WORE BEST=2024/09/03】ブラッド・ピットが第81回ヴェネツィア国際映画祭に参加した。カメラの前で見せた姿は、まさにハリウッドスターの貫禄そのものだった。映画「ウルフズ」のプレミア上映に登場した彼は、ルイ・ヴィトンのカスタムメイドウェアで、レッドカーペットを自身の舞台へと変貌させた。


70年代風シルエットに宿る現代性:ブラッド・ピット×ルイ・ヴィトンの挑戦

ブラッド・ピットが纏ったのは、洗練されたブラックのダブルブレストワンボタンタキシードジャケット。その胸元には、さりげなく輝くパールボタンが配され、クラシックなデザインに現代的なエッセンスを加えている。下半身には同じくブラックのフレアパンツを合わせ、全身を貫くモノトーンの世界観を完成させた。

このルックは、70年代風のレトロな雰囲気と、現代的なシルエットが絶妙にマッチしている。フレアパンツが生み出す流麗なラインは、ピットの長身を強調し、スタイリッシュさを際立たせる。一方で、タイトにフィットしたジャケットは、彼の鍛え抜かれた体型を巧みに表現している。

ヘアスタイルは、ナチュラルでリラックスした印象の短髪。顔周りの柔らかな髪の毛が、全身ブラックの引き締まったルックに、程よい抜け感をプラスしている。

ブラッド・ピットのこの装いは、ハリウッドスターの風格と、ファッションへの鋭い感性が融合した結果と言える。彼は、シンプルでありながら強い存在感を放つこのルックで、ヴェネツィアの夜空に輝く、生きたファッションアイコンとしての地位を再確認させた。

ルイ・ヴィトンとピットのコラボレーションが生んだこの黒の詩は、映画祭の華やかさと、彼自身の落ち着いた魅力を見事に調和させ、観る者を魅了し続けている。