【WHO WORE BEST=2021/10/2】韓国ヒップホップシーンで最もスタイリッシュなアーティストとして活躍しているReddy(レディ)とSwervy(スウォルビ)が、Yosi、SUIと共に結成した新たなプロジェクトグループ・HEARTCORE(ハートコア)にて同名の1st. EP「HEARTCORE」を発表。今回、WHO WORE BESTのインタビューに応じ、アルバムの魅力や、ファッションのこと、今後の活動について語ってくれた。
◆アルバム「HEARTCORE」の魅力/アーティスト活動について
──プロデューサーのYosiさん、SUIさんと一緒に結成されたグループ・HEARTCOREの1st EPが8月18日にリリースされましたね。まず初めに、ReddyさんとSwervyさんのコラボのきっかけについて教えてください。
Reddy:昨年5月、私とSwervyがそれぞれ発表した「500000」と「Undercover Angel」のアルバムが出た後、Hi-Lite Records(Reddyらが所属するレーベル)で今のHEARTCOREのメンバーと話をする中で、「一緒に楽しいプロジェクトをやってみよう!」と意気投合し、今回のアルバムを作ることになりました。
Swervy:私は以前、Reddyさんと「ART GANG MONEY」という歌で一度共演したことがあります。あの時の印象がとても良く、また一緒にコラボをしたいなと思っていました。そして今回、運良くタイミングが合い、お互いのアルバム作業を終えた後にこうしてコラボEPが作れることになりました。
──今回の作品「HEARTCORE」についてご紹介お願いします。
Reddy:今回のHEARTCOREのアルバムは、私とSwervyの共通点である“ファッション”というキーワードに合わせて、EDMとサウンドに焦点を合わせた作品となっています。日本のヒップホップグループ・TERIYAKI BOYZ(テリヤキ・ボーイズ)を思い浮かべながら作りました。
Swervy:HEARTCOREは、2人のプレイヤー、2人のプロデューサーの組み合わせからなるグループで、Reddyさんのアルバム「500000」、そして私のアルバム「Undercover Angel」のプロデュースをそれぞれ担当してくれた、YosiとSUIが一緒に参加してくれました。「HEARTCORE」は、基本的にEDMサウンドを使用し、“ファッション”というテーマを最大限に生かしたアルバムになっています。たくさん話し合いを重ねながらお互いのイメージを共有し、Reddyさんと私の長所をプロデューサーの2人が最大限に引き出してくれて、満足のいくアルバムができました。
──特に日本のファンに聴いてほしい曲はありますか?
Reddy:「Spike Lee 」! ぜひ聴いてみてください!
Swervy:今回のアルバムでは、映像が一緒になった2曲「Yuppie」と「60 BPM」をおすすめしたいです!
──芸能活動において最も大事にされていることは何ですか?
Reddy:自分の好きな音楽とスタイリングを世界と共有することです。
Swervy:いつも素敵な姿をお見せできるように心がけています。
──歌詞を書く時に影響を受けているものは?
Reddy:アーティストは自分の感じたことや体験したことなどを歌詞に表現するのが基本だと思います。私の生活そのものがアーティストとしての活動の基盤ですから、普段の生活の中でとくに大きな影響を受けたものなどを歌詞に入れています。
Swervy:聴覚的なものよりも視覚的なものからインスピレーションを多く受ける方ですね。好きなデザイナーのランウェイや、好きな詩人の詩集を見て、そこから得たインスピレーションが歌詞に繋がることもあります。
──好きなアーティストはいますか?
Reddy:A$AP Rocky, Travis Scott, Pharrell.
Swervy:私はReddyさんです!
──日本に親しい芸能人はいますか?
Reddy:My brother「SKY-HI」!
Swervy:過去に私の最初のEPを WATAPACHI (ワタパチ)さんが手伝ってくれたのですが、初めて会いに日本へ行った時、パーティーにも招待してくれて、とても歓迎してくれたのがいい思い出です。
◆ファッションについて
──“ヒップホップシーンで最もスタイリッシュなラッパー”と称されるお二人ですが、どのようなファッションスタイルがお好きですか?
Reddy:特定のファッションスタイルに縛られることなく、結局私が「これが自分にいちばん似合う」と思ったものにこだわりますね。
Swervy:光栄です。19歳の頃からメンズウェアに大きな関心を持つようになりました。特に、日本のデザイナーが好きです。先ほどご紹介した「ART GANG MONEY」という曲も、「SKOLOCT(スコロクト)」というファッションブランドのスローガンである“Art Gang Money”から取ったものでもあります。
また、最近は生地感が好きで『UNDERCOVER(アンダーカバー)』のSS03“SCAB”コレクションを集めています。2000年代初めの東京のストリートファッションが大好きです。
──コーディネートで重要視するポイントはありますか?
Reddy:トゥーマッチにならないように、自分らしさを表現することが重要だと思います。
Swervy:色合いとフィット感。暑くない時はレイヤードして着るのが好きなので、太って見えないようにかなり努力します!
──好きな異性のファッションは?
Reddy:自分に似合うスタイルを纏っていることがいちばん大事だと思います。
Swervy:私がその人に着てほしいと思った理想のファッションに合わせてくれると嬉しいですね。私もそうする方なので。それから、男女問わずモヘアがよく似合うルックは好みです。
──好きな日本のファッションブランドはありますか?
Reddy:『NEEDLES(ニードルズ)』、 『HUMAN MADE(ヒューマンメイド)』、『WACKO MARIA(ワコマリア)』、『visvim(ビズビム)』です。
Swervy:私がいちばん好きなデザイナーは、Takahiro Miyashita(宮下貴裕)です。彼がデザインを総括していた時代の『NUMBER (N)INE(ナンバーナイン)』をとても愛用していて、もちろん現在彼が手がけている『The Soloist(ソロイスト)』というブランドも大好きです。
今日着ているのも日本のブランドの服で、『MIHARA YASUHIRO(ミハラ ヤスヒロ)』のTシャツに『The Soloist』のズボンを履いています。
──好きなスニーカーは?
Reddy:『Nike(ナイキ)』、『Adidas(アディダス)』『Converse(コンバーズ)』『Vans(バンズ)』。
Swervy:私はスニーカーヘッズではないのですが、BAPESTA(ベイプスタ)が好きです。他には『Golden Goose(ゴールデングース)』のスニーカーをよく履きます。
──今回のアルバム活動において、ファッションブランド『MCM(エムシーエム)』とコラボレーションされていましたが、『MCM』のお気に入りのアイテムがあれば教えてください。
Reddy:ライダースジャケットです。
Swervy:個人的に今回のコラボで着てみたアイテムの中では、サイドスリットのトラックパンツとバックパックがお気に入りでした。
◆これからの活動について/日本のファンへメッセージ
──今後「ショー・ミー・ザ・マネー」のようなオーディションに再挑戦する意向はありますか?
Reddy:ありません。オーディション番組は私と合わないようです。
Swervy:まだ考えていません。
──音楽やファッションにおける今後の活動について教えていただけますか?
Reddy:今年は個人よりもプロジェクトチームとして多くの活動をする予定です。HEARTCOREは年末に「Deadstock Boyz」というグループでアルバムを出す予定で、今回の作品「HEARTCORE」とはまた違う色のアルバムになります。曲作業は全部終わった状態で、ビジュアル的な部分を発売前までしっかり準備して今年の年末頃にお見せしたいと思っています。たくさん期待してください!
Swervy:2枚目のアルバムを作業しているところです。最近は親しいファッションストアの友達とスタイリングや撮影など、色々と軽く準備しているものもあって、楽しく過ごしています。
──今、コロナ禍で大変な時期を過ごされている方も多いと思いますが、お二人には大変な時期を乗り越えるための方法はありますか?
Reddy:私はコロナ禍以前でも、作業室にこもったり、スケジュール以外はほとんど家にいることが多かったので、個人的には大きな困難を感じていません。ただ、私は辛いときには音楽作業などもっと仕事に打ち込むことで克服します。
Swervy:私は、行動や考え方が極端にならないように努力しています。外にあまり出られないと、性格も消費も様々なことが極端に変わりそうなので、それを最大限自分で自制しています。
──日本を旅行するなら、行きたい場所は?
Reddy:東京です。
Swervy:また東京に行きたいです!この前は夢にも出てきました。
──最後に日本のファンに一言お願いします。
Reddy:これからも自らに恥ずかしくない音楽や作品をお見せできるよう努めます。昔のように日本に行って活動したいです。コロナが落ち着いたら必ず行きますので、その時までどうかお元気に!
Swervy:私の音楽とキャラクターをいつも見てくださって本当にありがとうございます。みんな大変な時期ですが、今は耐えて必ずまた一緒に公演会場で遊びましょう!