『ポール・スミス』2023年春夏メンズコレクションをパリ・ファッション・ウィークで発表


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【WHO WORE BEST=2022/6/29】『ポール・スミス』がパリ・ファッション・ウィークで、2023年春夏シーズンのメンズコレクションを発表した。


2023年春夏『ポール・スミス』メンズコレクション発表

2023年春夏シーズンの『ポール・スミス メンズコレクション』は、一年で最も暑い日、ロンドンで過ごしたギャラリー巡りの一日をインスピレーションに、80年代のアートシーンを再訪し、クラシックなメンズウェアのシルエットに洗練されたエッセンスを加えている。

灼熱の夏の日、朝から夜へと誘いながら、今シーズンのコレクションは80年代を代表する誇張したプロポーションと色使いのクラシックなテーラリングやシャツを再解釈し、伝統的なフォーマル・コードを再構築してみせた。カラーは、ラベンダー、アースブラウン、グレー、ピスタチオ、パウダーブルー、コバルト、クレイ、コーラルといったソフトな色彩で構成されている。 


伝統的なフォーマル・コードを再構築したコレクション

フォーマルメンズウェアの主役であるスリーピーススーツは、ウェストコートからインスパイアされたベスト、オーバーサイズのショーツ、ベルト付きジャケット、カーコートといったアイテムを、カジュアルに再解釈し提案した。また、スタイリングでは意図的にレイヤリングを多用し、ノンシャランでありながらモダンなムードを高めている。 

一方でプリントは、80年代の芸術技法やメディアから影響を受けている。「ホットサマーフローラル」プリントは、ステンシルやエアブラシで霞をかけたような仕上がりで、シャツやトレンチコートなどのアウターウェアに用いられている。同じようにコンテンポラリーな光のインスタレーションからヒントを得た「グロウポルカ」プリントは、シャツやネオンカラーのニットに用いられている。また、絵画のように仕上げられたプリントも今シーズンのプリントの重要なテーマで、ハンドペイント、スプレーペイント、スクリーンプリントを組み合わせた革新的な手法でデザインした「アンタイトル ストライプ」プリントが、リラックスしたハーフダブルブレステッドスーツやトレンチコートにあしらわれている。 


絶妙なバランスがポイント

全体的にリラックス感溢れるムードで、シルエットは意図的にコントラストを強調し、膨らみのあるアウターウェアやルーズなプーリングトラウザーズ、オーバーサイズのノータックシャツが、ボクシーなベストやワイドショーツ、クロップド丈のトラウザーズと組み合わされ、絶妙なバランスとなっている。 

ヴィンテージのオックスフォードシャツに見られるような典型的なシャーティングストライプは、オーバーサイズのプルオーバーウィンドブレーカーやワークジャケット、ノーカラーシャツ、ニットベストなど、スポーツウェアや機能的なスタイルに用いられ、一般的なストライプ使いを覆すミックス&マッチなスタイルを提案する。シューズも同様に、伝統的なエレガンスとスポーティーな現代性とのコントラストを強調し、軽量ソールの光沢あるレザーのローファーや、ハイキングシューズから着想を得たコマンドソールのクラシックなクロスオーバーサンダルが登場。 

今シーズンは、テクスチャーとプリントの相互作用も非常に重要だ。特別に開発された生地や革新的なテクニックを採用し、パターンの繊細さや豊かさを表現している。生地使いも、フォーマルとカジュアルのコントラストを強調しており、伝統的なシャーティングポプリンやウーステッドスーツといった素材に、ライトウェイトシルクやテクニカルナイロンを取り合わせた。 


80年代のクラブシーンを想起させるインダストリアルな雰囲気の会場

パリの旧郵便局にて行った今シーズンのショーは、インダストリアルな雰囲気がコレクションのアーティスティックなインスピレーションをより強く印象づけた。一方で、音楽は著名な英国人DJのジャイルス・ピーターソンのキュレーションによるもので、テクノ、ヒップホップ、ポストディスコ、フュージョンジャズ、レゲエ、ニューウェーブ、エレクトロニカをミックスし、夏の活気を表現。ショーのヘアスタイルやグルーミングは、コレクションのインスピレーションを引き立てる、太陽をたっぷりと浴びた艶やかな肌、ジェルで整えられたオールバックやスパイキーなヘアスタイルが、80年代のクラブシーンを想起させた。 


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