稲垣啓太、漆黒のスーツで魅せる不屈の精神 – ショパールの腕時計が刻む復活への道


【WHO WORE BEST=2024/10/08】稲垣啓太が、ショパール「アルパイン イーグル」の新ビジュアルで圧巻の存在感を放つ。深緑の森と荘厳なアルプスを背景に、威厳ある佇まいと力強い表情で魅了する姿は、まさに自然と融合した美しさだ。


モノトーンが引き立てる不屈の男の佇まい
稲垣啓太、洗練されたスタイルで魅せるカムバックへの決意

稲垣啓太は洗練されたオールブラックスタイルで威厳を放つ。シャープなシルエットのブラックスーツに、同色のシャツを合わせ、モノトーンで統一された端正な装いだ。襟元のボタンを外し、リラックス感を演出しつつも、全体的には引き締まったフォーマルな印象を維持している。

世界限定8本の煌めく新作時計を腕に、稲垣は自身の魅力を余すところなく表現。モノクロのカットでは、その剛健な姿がより一層際立つ。撮影の裏側を覗くメイキングショットも公開され、プロフェッショナルな一面が垣間見える。

インタビューでは、復帰への熱い思いを語る稲垣。「復活の秋」と銘打ち、世界トップレベルの姿を発信する決意を固めている。奥様とのお揃いアイテムにも触れ、プライベートな一面も垣間見せた。

笑わない男として知られる稲垣だが、唯一無二のチャームポイントについても言及。その真剣な表情の奥に秘められた魅力が、ショパールの時計と共鳴し、独特の世界観を作り出している。

自然の力強さと洗練された時計の美しさ。それらが融合した稲垣啓太の姿は、まさに復活への道を歩む彼自身を体現しているかのようだ。


インタビュー全文

稲垣さんのインタビューを公開いたします。撮影の感想や、時計を着用された感想、自身の唯一無二のチャームポイントなどについて伺いました。また、けがをされて復帰に向けてトレーニングを重ねている現状と復帰後の目標を明かしました。さらに、奥様とお揃いで使っているものや、今年の秋は「復活の秋」にしたいというエピソードをお話しいただきました。

―本日の撮影はいかがでしたか?これまでのショパールの撮影との違いがあれば教えてください。

最初に撮影させていただいた時は、鷲がいたかと思うのですが、今回は単独撮影だったので、あまり緊張せずにリラックスして撮影に臨むことができました。自分にとっても非常に貴重な機会で、大きなチャレンジでもあったので、感謝の気持ちを持って撮影に挑みました。

―強さと逞しさを感じさせる稲垣さんの姿で、荘厳なアルプスを表現いただきました。撮影で難しかった点や、印象的だったことがあれば教えてください。

アルプスを自分の体で表現することをテーマとしていたのですが、体を鍛えていて良かったなと感じました(笑)。やっぱりアルプスってすごく過酷な場所だと思うんです。だからこそ、今僕が着けているアルパインイーグルを見て、その過酷な部分、自分の原点でもあることを思い出しました。僕は常にそういう気持ちを忘れずにいたいなと思っています。過酷な環境の中でも自分の強さを発揮できるように日々取り組んでいますし、練習、努力、鍛錬を怠っていません。そういったことが今日の撮影で少し表現できていたら嬉しいです。
身体の向きや指先といった細かな部分を表現するのがすごく難しかったと感じています。指の力の入れ具合によって、すごく血管が浮き上がってくるので、この血管を浮き上がらせた方が力強いのかなと思ったり、逆にやり過ぎてしまうとちょっとまたイメージが変わってしまうのではないかと思ったり。色々試行錯誤しながら撮影させていただきました。仕上がりが楽しみです。

―「アルパイン イーグル」は自然(Nature)にインスパイアされたコレクションです。今回、深緑をイメージした静謐なカットやアルプスの山と一体化していくカットが印象的ですが、稲垣さんは自然に触れる機会は多いですか?

僕は自然育ちですからね。新潟出身で、山あいの近くで生まれて育ちました。高校は、自転車で90分かかるような少し外れた所に住んでいたので、自然を自然と求めている自分がいるように感じます。特にこの大都会東京に身を置いていると、ある日突然自然がある所に足を運びたいって思う瞬間がくるんです。それはたぶん、自分の中でストレスがたまってるサインなのかなと。そういった時に地元の自然に帰ったりあるいは、違う自然を求めて足を運んでみたり、自分にとって自然は全てをリフレッシュしてくれる、そんな存在だと思っています。
この間新潟に里帰りしまして。その際に新潟県の佐渡島に船に乗って行きました。実は小学生ぶりに佐渡島に足を運んだのですが、小学生の時に見た景色や、当時した体験とは、全く違う感覚をやっぱり持ちました。小学生の時に見た場所、やったことと同じことをやってみたんです。たらい舟と言って、お風呂の大きな桶みたいなところに乗って、それで漕いでいくんです。僕は小学生の時そこから落ちたのですが(笑)。大人になってそういったものを体験してみると、本当に長い歴史を経ていまだにそれが続いているということは素晴らしいことだなと。小学生時代にその感覚、感性は分からなかったのですが、先人たちが積み上げてきた歴史は、特に自分の地元、佐渡島はまた少し特別なのですが、大事にしていきたいなと思いました。そういう歴史、文化、繋いできたものをしっかりと残して、良い部分は次世代へと伝えていきたいなと改めて思いました。

―今後行きたい場所はありますか?

今すごく暑いじゃないですか。(撮影は8月)一番行きたいのは、涼しい場所を求めがちですよね。軽井沢とかすごく好きです。ああいう自然の中で、しかも夏は涼しいので。僕は軽井沢へ妻とよく足を運ぶのですが、そういった過ごしやすく、自然があって自分たちがリフレッシュできることをこれからもやっていきたいなと思います。

―今回着用いただいた「アルパイン イーグル 41 XP フローズン サミット」は世界に8本しかない貴重な時計です。メゾン ショパールが持つウォッチメイキング・ジュエリーメイキングの双方を体現したモデルでもあります。着用された感想を教えてください。

着用していいのかなと思いました。やっぱり、“サミット”ですからね。アルプスに例えると頂点、頂上の意味なので、アルパインイーグルの中の頂点を身に着けさせていただきました。まず、重量感、そして重厚感、輝きもとんでもないものでした。身に着けていてあれほど身が引き締まるものは他にはないですね。本当に光栄な時間でしたし、忘れられない記憶になりました。また、ライティングの反射がすごいんですよ。そういう輝きを見ていて、光り輝いているものや、歴史が重なることで光が増していくものってやっぱり目立つんですよね。僕もアスリートとしてそうやって光り続けられるようにと、少し思いました。

―まさに「アルパイン イーグル 41 XP フローズン サミット」の「サミット」とは頂上・頂点を表し、「アルパイン イーグル」コレクションの頂点を極める唯一無二の時計です。稲垣さんは、“笑わない男”や“オシャレ番長”として知られていますが、その他に「これは自分だけが持つ魅力だ」と感じる唯一無二のチャームポイントは何でしょうか?

メンタリティは、人よりも抜きん出ていると思っています。これはなんのおごりでもなく、そこに本当に自信を持っています。自分が持つメンタリティ、マインドセット、いわゆる精神的な部分です。色々なところでお話ししたことがあるのですが、なぜかというと、どんなに技術を積み上げて、どんなに肉体を鍛錬しても、その積み上げてきたものをここぞという試合の一番の場面で出せますか?どうやって出すんですか?と。そのシチュエーションって心拍数もすごくあがっているでしょうし、疲労感もそして息もなかなか続かないっていう極限の状態で、積み上げてきたものが出せるんですか?どうやって出すんですか?
出せない人がほとんどなんですよ。逆にいうと出せる人がやっぱり上に上がっていく。でもそこで何が一番大事かと言うと、一番最初にお話ししたメンタリティ、マインドセット、精神的な部分だと思うんです。「それは根性論じゃないんですか?」と聞かれることもあるのですが、根性論ではないと僕は思います。この間も世界的に大きな大会がありましたが、金メダリストが口を揃えて言うのが「最後は気持ちです」なのですが、すごく分かります。極限状態の中で、最後にその技術を出すために、極限を経てそういうメンタルの準備をした人間のみが、そこで力を発揮できると思っているので、僕はそこのメンタルの準備を怠ったことはないです。だから常に自分を極限状態まで追い込む必要があると思っています。そこが僕の強みですね。

―技術面だけじゃなくて、メンタル面も入念に準備することが重要なんですね。

難しいですよね。今って苦労をしてプロセスを踏まなくても、インターネット上で割とすぐ答えにたどりつけてしまうというか。苦労するプロセスを踏まずとも正解を導き出せてしまう。それが習慣づいてしまうと、楽することが癖になってくると思うんです。そうすると困難な状況が立ちはだかった時に楽な方をとってしまうんですよ。あえて苦しい道を選び、やりたいことをやるためにやりたくないことをやらないといけないといった状況にみんな慣れてないというか。そこを忘れてはならないと常に考えています。

―今回、新作の「アルパイン イーグル XL クロノ」を着用いただきました。稲垣さんにとっては初着用となるチタン製ウォッチでしたが、着用してみていかがでしたか?

僕が今まで着用してきたモデルよりも一回り大きいので、やっぱり存在感がすごくありました。一方でチタン製のため、非常に軽さを感じました。様々なアクティビティにより適していそうなイメージだなと思います。ラバーストラップで、汗をかいてもそこまで気にならないというか。これがレザーだったりすると、シーズンによっては若干、汗が気になってしまうのですが。やっぱり僕はアスリートで汗をかくシチュエーションが多いので、ラバーストラップは、日常的により使いやすいんじゃないかなと思います。ただ、日常使いにおいても、すごくラグジュアリーを感じられるというか、まさにスポーティでラグジュアリー。至高の一本だなと感じています。

―今回、ショパールのジュエリーも着用されましたが、着用してみた感想を教えてください。また、どんなコーディネートやシーンに取り入れたいですか?

今日はアイスキューブのリングとペンダントも着用したのですが、時計と合わせるのはすごくバランスが良いと思いました。今はチタンの時計とホワイトゴールドのリングという組み合わせですが、撮影ではローズゴールドの時計とローズゴールドにダイヤモンドをセットしたリングというスタイリングでした。ドレッシーに着飾りたい時に首元にジュエリーを取り入れたら1つポイントになるでしょうし、スーツにももちろん映えると思います。色々なシーンで様々な組み合わせができると思います。僕はファッションがすごく好きなので、色々なシーンで組み合わせて自分だけにしかできないコーディネートを探していきたいです。

―着用されたアイスキューブのお気に入りのポイントがあれば教えてください。

僕、角ばったものが好きなんです、本当ですよ(笑)。体も鍛えているとやっぱり角ばってくるのですが、それはさておき。
キューブが連結しているところがアイスキューブの好きなポイントです。連結したキューブだからこそ、光り方が様々で、他とは違うんです。撮影時に着用したローズゴールドは、リングのセンターにダイヤがセットされているので、キューブとダイヤの輝き方のコントラストがすごく綺麗に見えるんです。そして、ローズゴールドのアルパインイーグルのブレスレットのファセットとの重なりもすごく素敵だなと思いました。キューブの繋がっているところ、角ばっているところ、そしてそれぞれの光り方の違いがすごく好きです。

―「アイスキューブ」はユニセックスで着用できるジュエリーコレクションです。
奥様とお揃いにしている物や、共通で使っているアイテムなどはありますか?

色は違うのですが、スマホケースをお揃いで使っています。なぜお揃いにしたかというと、僕はあまり財布を持たないんです。だからスマホケースの中にカードやある程度のものが入ってしまえば、財布を持たずに済むので、あまりものを持ちたくない派なんです。それを見て妻も「お、それは便利だね」ということで、同じタイプのものを色違いでお揃いにしました。しばらくはお揃いで使っています。
また、化粧水も少し妻のものを使わせてもらっています。そこに関してはスペシャリストなので。もちろん、僕の肌質と妻の肌質は全く違いますが、僕が日焼けをガンガンした時にアドバイスもくれます。僕も清潔感は保ちたいと思っているので。普段日焼けもしますしコンタクトプレーが多いのがラグビーなので、肌をすりむいたりするんです。そういった時にどういった処置をした方がいいのか、どういったものを塗ったらいいのかを教えてくれます。「これ使った方が良いよ」って言ってもらえると、お揃いだな、と思います。その時に嬉しさを感じますね。お揃いになりましたね、って。子どもの頃からお揃いっていうワードにウキウキする自分が恥ずかしいですね(笑)。化粧水お揃いって、嬉しいんですかね?逆にいっぱい使わないでよと言われそうです(笑)。

―奥様との仲睦まじい姿が度々話題になっている稲垣さん。一緒にお仕事をする機会も増えているかと思いますが、プライベートと仕事場で、夫婦の接し方に違いはありますか?

シチュエーションにもよります。普段の2人の生活スタイルを撮影させてほしいという時は普段通りなのですが、それでも上手く見せるという意味では妻はプロフェッショナルなので、目の色がやっぱり違います。(妻は)どういう風にすれば商品が良く見えるのか、そして自分たちを上手く見せることができるのかということを常に探求しているので、同じ場にいるとちょっと僕はプレッシャーを感じます。しっかりしないといけないなと。もちろん撮影時は常に準備をして、自分なりに100%の力で挑むのですが、横に一番身近な存在ですが一番のプロフェッショナルがいるっていうことを理解している分、自分はより厳しくやらないといけないなと、引き締まります。そういった普段の姿と、プロとしての姿の両方の側面を見ているので、オンとオフの差というのは凄いなと思います。0か100か。

―お互いにアドバイスし合ったりということは、仕事の現場でもされるのですか?

妻にしてもらうことは多いですが、僕が意見できることはプロに対してなかなか少ないかもしれないです。でもそれでも妻は「ここ、こういう風に感じるんだけどどう思う?」って聞いてくれるので、そういう時は、素直に「僕はこう思うんだけどどうかな?」みたいな。そういうプロフェッショナルな人間がそのジャンルに対してプロではない僕に意見を求めてくれるっていうのは、本当に器の大きさを感じます。

―現在の練習で大変に感じることはありますか?また、どんなトレーニングをしているか、今後どういうトレーニングを経て実戦復帰したいと思っているのかも教えてください。

今まだケガをしていて、復帰するためのリハビリのプロセスを踏んでいる段階です。ケガをしてから約5か月経ちまして、ちょうど先週(撮影は8月下旬)からグラウンドで走ることを許可されました。自分にとっては初めてというぐらい大きなケガでした。ケガをしたことによって見えることの方が多かったので、逆にこのケガを僕はプラスに捉えています。
どういったトレーニングをしているかというと、ようやくランニングを開始することができた、いわゆるもう実戦に戻る一歩手前です。これからランニングの種類がどんどん増えていくのですが、今はまだスプリント走、ダッシュまではできていないです。まだ70%ぐらいまでです。そこから今度左右の動きが入ってくると、また関節にかかる負担というのが変わってくるので、少し関節が負傷した部分にストレスをかけてまた少し休ませて、反応を見て、またストレスをかけてという作業の繰り返しに最終段階で入っていくので。慎重にやらねばならない場面です。ここで焦って無理をしてしまうとまた積み上げてきたものが2、3段階ぐらいまで落ちてしまうので、慎重に行っています。それをしっかり行うことができれば、以前よりも強い姿でフィールドに戻れると思っています。最後の段階です。

―復帰されてからの目標を教えてください。

昨年はすごく勿体なかったと感じています。僕、個人のケガもそうですし、チームとしても望んでいたものを得ることができなかった、そんなシーズンだったと思います。だからこそもう一度自分がフィールドに戻った時には、圧倒的なパフォーマンスでやはり自分の存在を世界中にまた改めて知らしめる、自分の存在を改めて世界中に発信しなくてはと。そういった気合いを持ってまたフィールドに戻りたいと思います。

―ケガについて、SNSで手術着が破れている写真が話題になりましたが、それについて教えてください。

僕が大きいのか、病院の手術着が小さいのかは分からないのですが、まあ普通はないですよね(笑)。手術が終わって麻酔が効いていたのでずっと寝たきりだったんでしょうね。麻酔が切れて目覚めた時に、背中の方が固まってしまっていたので、一回ストレッチしたくて起き上がってストレッチしたら破裂音がして。手術着がパンッと破れました。お医者さんに、患者さんの中で初めてです、と言われました。それくらい背中を鍛えていたということですね(笑)。

―10月に入り、本格的な秋を感じる季節になりました。この秋に楽しみたいことや頑張りたいことはございますか?「○○の秋」という形でお話しください。

「復活の秋」です。ケガをしてしばらく実戦から遠ざかっていました。復帰予定が秋ということで、秋に僕は以前より力強い姿で復活したいなと、そういった意味を込めて「復活の秋」。僕にとってこの秋はすごく大事なシーズンになると思うので、誰よりも強い、トップオブトップの姿を世界中に発信できるようにしっかりやりたい、そんな秋です。